2007年04月07日

Weekend Japanology 2007/04/01放送<BR>日本の文様

日本の文様がテーマです。世界の全ての文明や文化は独自の文様をもっているので、それらはそれぞれの世界の人々が抱いている(潜在的な)イマジネーションの反映でもあるわけで、そういう意味でも大変興味深いテーマですね。そういう意味では言語に近いのかも知れません。美しさに加えてそこには「意味」が伴うからです。

ゲストの鶴岡真弓氏はケルトの文様も研究しているとのこと。ケルトは古代に大陸を西に移動した民族で今ではイギリス北部(北部ブリテン諸島)にその遺跡などをのこしています。鶴岡氏の説では、大陸の中央(カザフスタンあたり?)で生まれた思想というか宗教の原型のようなものが、西と東へだんだん広がっていって、その東西の端である日本とケルト(イギリス)に痕跡をとどめるようになったということだそうです。つまり、吹きだまりのようになってとどまったうえ、大陸とは海で隔てられているので他の文明に侵害されることなく残ったというのですね。

その痕跡としてのこっているのが、ケルトの渦巻き文様であり日本では三つ巴の文様として残っているものだ鶴岡氏は指摘します。つまり、これらは非常によく似た形態をしているので、そのオリジナルは共通のものであるというわけです。また、これらの文様には生命力やエネルギーの象徴としての意味合いがあるのも共通しているそうです。

それが鶴岡氏の説明のように実際に伝わってきたものなのか、それとも人類にはそもそも共通の元型的なイマジネーションがあって同時多発的に発生したものなのかは、まだまだ議論の余地はあるとは思いますが、一方、文様というものが単なる装飾ではなく、表面的なこととは別にコミュニケーションや思想の伝達といった言語的とも言える側面があるという指摘は大変興味深く思いました。

posted by eijin at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | Weekend Japanology | 更新情報をチェックする
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